こんにちは。まつのきです。
照屋華子さん・岡田恵子さん著の「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」には問題が含まれますが、回答がないものも多いです。
今回は第6章「論理パターンをマスターする」に含まれる回答のない問題について、私なりの回答を共有します。
あくまで一読者の回答になるので、正しい保証は全くないです。むしろ答えが違う人はコメント等で意見をもらえると嬉しいです。
ちなみに、同じ作者の照屋華子さん著で「ロジカル・シンキング練習帳こちらは解説もしっかりと記載されています。私は章ごとに本書の問題とこの練習帳の問題に取り組む形で進めましたが、より理解が深まり、また実践的な方法も具体的に知ることができるので練習帳と合わせて学習をすすめるのがオススメです。
集中トレーニング3
問題1(p162)
回答
A:④
B:①
詳しい説明
まずBから説明します。解説型なので、Bには判断基準が入るべきです。この時点で①しか当てはまりません。
①が判断基準に入ることで、判断内容では「強みが生きるか」、「事業としての可能性はあるか(競争、儲け)」という軸で判断しており整合性が取れます。
次に結論(A)についてです。課題は「事業化に取り組むべきか」なので、結論は「事業化に取り組むべき or 取り組むべきでない」のどちらかであり、この形を満たすのは④しかありません。
④が結論に入ることで、④前半部分
「ダイエット試行の食品市場には、未だにニーズに合った商品はないが、ポテンシャルは大きい。当社は、「毎日手軽に食べられておいしいダイエット食」という新商品カテゴリの開発者を目指して」
をWhy So?すると事実が根拠となります。
④後半部分
「事業化に早急に取り組むべきである」
をWhy So?すると判断基準および判断内容が根拠になるため、構造としても正しくなります。
問題2(p164)
左側(A,C~F)については、回答はあっていると思いますが、疑問点も多いです。。
回答
A:⑤
B:②
C、D、E、F:①、⑥、⑦、⑧
G:④
詳しい説明
結論や選択肢を見ると、大きく「戦略」、「組織」の2つの要素に分かれています。
まず穴の少ない右側(B,G)から考えます。3層目ですでに埋まっている
「早期事業化を目指すため、、、ダイエット事業開発チームを発足させる(aとします)」
は「組織」に関する記述です。このため、右側には組織に関連する記述②④が入るはずです。
Bから広がる2つの要素の内、(a)は「部門間連携」に関する要素です。また、④は「外部の専門家の活用」について述べており、②は「部門間連携」と「外部の専門家の活用」2つともの要素に触れています。
このため、2層目(B)に②が来ることで「部門間連携」「外部の専門家の活用」の両方について触れ、3層目(G)に④が来ることで上記2つの要素それぞれについて分けて詳しく見るという構造ができます。
次に左側です。左側は「戦略」についてです。
残った選択肢を見ると、①⑥⑦⑧はざっくり以下の内容について述べているといるといえます。
①:自社
⑥:チャネル
⑦:プロモーション
⑧:商品
そして、選択肢の中では⑤は①⑥⑦⑧をSo What?したものとして最も適切だと考えます。※疑問点あり(後述)
このため、2層目に⑤がきて、残った①⑥⑦⑧が3層目となります。
疑問点
・2層目(⑤)と3層目(①、⑥、⑦、⑧)がSo What?/Why So?と関係として適切なのか
⑤の要素は大きく以下の2つに分けられます。
(a)コスト競争力など当社の強みを活かす
(b)消費者に新しい商品カテゴリーの最初の作り手として認知してもらえるよう、マーケティング戦略に力を入れる
(a)については、3層目(①、⑥、⑦、⑧)、というか他も含めて選択肢では全く言及されておらず、2層目と3層目の間でSo What?/Why So?が成り立っていないように感じます。
(b)については⑦のプロモーションに関する要素をSo What?したものであるため、問題ないといえますが、逆に3層目の他の要素①、⑥、⑧については⑤ないで全く言及されていないです。
2.非論理的なものを見抜く力をつけよう
問題1(p169)
回答
マーケティングの4Pに分けて、以下のように整理する。なお、Placeについては情報が不足しているため、追加で調査する必要がある。
Product
単に教えるための道具ではなく、子供とのコミュニケーションに悩む親が子供との自然なやりとりの中でしつけや教育ができるよう、教材が工夫さ れている。 ・親同士の情報交換を目的にした情報誌も配布しており、 これらの点が多くの親に支持されている。
Price
会員数120万人というスケールメリットゆえに実現できている 受講料月額1700円という他の乳幼児教育プログラムに比べて極めて安く、 優位性のある価格も入会者の高い評価を受けている。
Place
情報なし、現状の要素1に加える必要あり。
Promotion
業界屈指の発行部数を誇る、X社母親向け月刊誌「素敵なママ」とこう のとりの贈りもの」の読者を対象にDMによる会員獲得を行い成果をあ げている。

問題2(p171)
判断基準と判断内容を改善する必要がある。なぜなら、課題は「事業化に取り組むべきか」であるにもかかわらず、現状の判断基準は「どのように事業化を進めるか」であり、事業化に取り組む前提での、次のステップに関する判断基準となっているため不適切であるから。判断内容も上記の不適切な判断基準をもとにした内容となっているため改善する必要がある。
「事業化に取り組むべきかどうか」に関する判断基準を設けるべき(例えばリスクとリターンの観点など)
終わりに
お疲れ様でした。
「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」は大変勉強になる素晴らしい本ですが、その分内容も重厚でボリュームがありますね。
1つ1つの問題にしっかりと取り組み、またその都度知識の確認をすることが本書のマスターへの一番の近道だと思います。大変ですが一緒に頑張りましょう!
また、同じ作者の方が書かれている「ロジカル・シンキング練習帳さいごに、最初に述べた通り、今回の回答はあくまで私個人の回答なのでもし皆さんの回答と異なっている箇所があればぜひコメント等で教えてください!
それでは。また!
コメント