こんにちは。まつのきです。
今回は現役の理科大生である筆者が、理科大を受験するにあたって実際に使用していたおすすめの参考書を紹介します。
この記事で対象としている方は、
・理科大志望の人
・授業などで各教科の基本事項を一通り学習した人
です。最初に理科大の入試の傾向について説明します!飛ばして参考書の紹介を見たい方はこちらをクリックしてください!
理科大の入学試験の傾向
理科大の入学試験の問題はどの科目も標準レベルの問題が多く発展的な問題は少ないです。数学、物理の問題の後半に一部発展的な問題が出題され、英語に関しては文法問題、長文問題ともに基本的な問題がほとんどです。
試験問題の難易度自体はMARCHと同じ程度ですが、合格するために必要な点数が7割程度と高めに設定されている年が多いです。
したがって、理科大に合格するためには、まずは基本問題を完璧に抑えることが非常に大切です。
入学試験は合格点を取ればよく満点をとる必要はないので、私自身は発展的な問題を解けるようになることよりも基本~応用レベルの問題を取り切ることを目標として受験勉強を行いました。
理科大の入試数学の傾向
理科大の入試数学はほとんどが標準レベル(青チャートの星1~3程度)の問題で、問題の後半に一部発展的な問題が含まれるという感じです。
分野では数Ⅲの微分積分がほぼ必ず出題されており、また難易度も他の分野と比較すると高いことが多いです。微分積分については重点的に対策しましょう。
受験対策の流れとして、標準レベルの問題を一通り抑えた後に微分積分をメインに少し難しい問題に取り組むという流れがおすすめです。
理科大の入試英語の傾向
理科大の入試英語は基本レベルの問題が非常に多いです。他の教科と比較しても、試験問題の難易度は低めだと言えます。文法問題が多いので、重点的に学習するようにしましょう。
後ほど紹介しますが、4択の文法問題を扱った問題集などを活用するのがおすすめです。
長文に関しても難易度的には基本レベルですが分量が多いので時間切れに注意が必要です。
理科大の入試物理の傾向
理科大の入試物理は全てマーク式で、試験時間は80分です。問題数が多いので早く解く力が必要です。
難易度は標準レベルがほとんどで、問題の後半に一部発展的な問題が出題されることがあります。全分野まんべんなく出題されていますが、力学と電磁気の比重が重めです。
合格点をとるということでは発展的な問題を解き切る必要はないので、まずは標準レベルの問題を解き切る力をつけることがおすすめです。
理科大対策|数学おすすめ参考書
1対1対応の演習/数学3 微積分編
理科大入試数学では微分積分がほぼ必ず出題され、また難易度も他の分野よりも高くなりがちです。そこで、微分積分の入試対策として「1対1対応の演習/数学3 微積分編」を使用しました。
厳選された重要問題を非常に分かりやすく解説してくれている素晴らしい問題集です。
難易度は標準~応用ほどなので、問題に取り組むのは青チャートなど他の網羅系の参考書で基礎固めをした後に使うようにしましょう。ただ、冒頭の単元まとめではほかの参考書では見ないような方法・視点で分かりやすく説明されている箇所も多いので、そこだけ先にみるのもおすすめです。
問題に対する考え方から丁寧に解説してくれているので、実践的な力が付きます。
難関大学を受験する人の中では定番と言っていいほど人気の参考書ですが、やはり多くの人から愛されてきただけあってこの参考書をしっかり学べば微分積分については十分なほど力が付きます。
1対1対応の演習/数学3 微積分編理科大対策|英語おすすめ参考書
【文法】英文法レベル別問題集
理科大の入試英語は文法問題が多く、そのほとんどが基本レベルの問題なのでその対策として「英文法レベル別問題集」のレベル3と4を行いました。理科大の入試英語の文法問題と似ているので対策として最適な参考書です。
ほとんどが4択の中から選ぶ形式となっており、単語帳のようにぺらぺらとめくりながら効率的に取り組むことができるので効率的に学習できます。
私自身は、学校の授業中に時間が空いたときや、通学中や塾の休み時間などのスキマ時間に使っていました。
レベル1, 2はかなり基礎の部分のみを扱っているので、基本的にはレベル3から入れば大丈夫です。レベル4までを完璧にすれば理科大英語の文法問題はほとんど解けるようになりました。
↓レベル3
↓レベル4
理科大対策|物理おすすめ参考書
物理は段階に応じて3種類紹介します。
物理に苦手意識があるひとは「基本」から、一通りやって基礎は大丈夫というひとは「基礎固め」からがおすすめです。
【基本】漆原晃の 物理基礎・物理
学校の授業と並行して使用していたのが「漆原晃の 物理基礎・物理シリーズ」です。
私はもともと物理がとても苦手だったのですが、この本のおかげで物理が得意教科になった感謝してもしきれない参考書です。
いま物理を勉強している途中の人、一通り勉強したけど苦手意識がある人にはぜひおすすめしたい参考書です。
とくに力学・熱力学編は公式の説明がとても分かりやすく、また問題を通してどのような時に、なぜその公式を使うのかまで丁寧に解説されているので問題に対する取り組み方を自分のなかでしっかり理解することができました。
教科書と同じくらいの難易度で基本事項をメインに取り扱っているので、現時点で物理を程度理解しているという人は次の問題集からで大丈夫だと思います。
↓力学・熱力学編
↓電磁気編
↓波動・原子編
【基礎固め】物理のエッセンス
私が受験対策の問題集として最初に使用したのが「物理のエッセンス」シリーズです。多くの受験生が使う人気の問題集だけあってとても役に立ちました。
学校の授業や上記の「漆原晃の 物理基礎・物理」などで物理の基本事項を1周した後に取り組むといいと思います。物理の基本問題が一通り載っているので、基礎固めをするのに最適の参考書です。
物理のエッセンスを一通り学習してからほかの問題集に入るとかなりスムーズに行けます。
↓力学・波動
↓熱・電磁気・原子
【問題集】実戦物理重要問題集
物理のエッセンスなどで基本問題を一通り抑えた後に、もう一段階上のレベルの問題集としておすすめなのが「実戦物理重要問題集」です。こちらも多くの受験生に使われてきた大定番の参考書ですが、やはり多くの人に選ばれるのには理由があるなと感じました。
全ての問題が実際の入試問題なので受験対策として最適で、解説も丁寧で非常に分かりやすいです。
問題数は全部で156問で、そのうち85問が必解問題とされています。必解問題だけでもかなり実力が向上する実感を得られます。
また、付録で「入試直前の最終確認」の小冊子が付いており、重要事項が簡潔にまとめられていて模試や入試の直前の確認にとても役立ちました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は理科大合格のためにおすすめの参考書を紹介しました。
理科大の入試対策のポイントは、「標準レベルの問題を取りこぼさないようになる」ことです。
焦らずに今回紹介した参考書などを参考にしっかりと基本事項から固めていくことが一番の近道です。
本記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
コメント